面白伝

執筆者紹介

前山賀昭(那須「草花宿」主人)

1998年に東京から那須へ移住、那須の自然と都市に暮らす人たちを結ぶ拠点として「那須の野草・薬草料理<お食事処「草花宿」>」をオープン。地元の農家さんやその道の名人とともに優しい那須の自然と触れ合う『楽習プログラム』を主催。(草花宿HP:http://www.nasu-web.or.jp/~soukajuk/top.html)

古俣慎吾(フリー・ライター)

週刊誌ライターからスタートして30年。取材などで訪れ、実際に宿泊した町は全国230カ所(踏破した温泉120カ所)。その土地の食材を肴に、地酒を呑み、土地の人と語り合うことが旅の醍醐味。隅田川東岸の下町に住む。

相馬彌生(子育てカウンセラー)

現在、私立の短期大学講師、公立小中学校の相談員、埼玉県家庭教育アドバイザー、として幼稚園から短大までの教育現場にいます。カウンセリング&コーチン グを駆使しお役にたちたいと思っています。

杉本進(出版プロデューサー)

月刊『PLAYBOY』創刊より12年編集に携わる。その後独立し、編集プロダクション有限会社『マライカ』を創設。手掛けた写真集『バハル』『長征夢 幻』『シャオハイの満州』で文化庁写真芸術選奨文部大臣新人賞など受賞。開高健ノンフィクション賞選考委員。日本ペンクラブ会員。面白1分編集長。

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ニンビー・シンドローム

  『面白1分』60号

 

「ニンビー・シンドローム」という言葉をご存じですか。Not In My Back Yard の頭文字をとってアメリカの社会学者が作った言葉「NIMBY」(自分の裏庭にあってほしくない、の意)です。▲「ゴミの焼却炉は必要だ。早急に作らなければならない」「原発は必要だ」「ホームレスを助ける施設は必要だ」——だけど、私の家の近くはヤーヨ、断固反対。というわけです。▲きわめて現代的な問題で、アメリカだけでなく日本にも当てはまる住民感情ですね。感情的な問題だけでなく、ある施設があることによって住宅の資産価値が下がるといった問題や、健康的な問題も含む場合もあるので、ある時期言われた「住民エゴ」という言葉はそういった意味から使われなくなったようです。

▲日本における米軍基地の問題はNIMBYの最たるものでしょう。日本にある米軍基地の74.7%(沖縄県企画調整課)が沖縄に存在するといいます。▲日本の国防をアメリカに依存している限り米軍基地の存在をナシにするわけにはいきません。しかし、普天間の辺野古移転を契機に2010年の全国知事会で沖縄県の仲井間知事は負担軽減を訴えましたが、その願いはかないませんでした。18の府県の知事は欠席で、出席した29の府県のうち18県は代理だったそうです。「知事はひややか」という見出しをつけた報道もありました。▲辺野古への基地移転が進まぬ中、アメリカは沖縄の米海兵隊4700人をグアムに移転させることを決めたことはすでにご存じのことでしょう。

杉本進(出版プロデューサー)